ORIGINAL RECRUITMENT DATA
風俗求人への女性応募3,751件を匿名集計。
「なぜ働く?」「何で店を選ぶ?」「何が不安?」を数字で見る。
風俗求人のサイトを見ていると、「女性は高収入を求めています」「未経験の女の子が増えています」みたいな文章を見かけます。で、思うんです。“みんな”って、何人?
3人? 30人? 3,000人? 誰に聞いた? いつ聞いた? 応募した女性? 働いている女性? それとも書いた人の感想?
数字を使うなら、そこまで分かった方がいい。なので、このページではJ.E.T.などの女性求人に実際に届いた2026年4月1日〜9月7日の応募記録3,751件を匿名化して集計しました。
3,751件あっても、言えないことは言えません。 分母も、集計方法も、他社調査と数字が違う理由も、弱点ごと公開します。

DATA SCOPE
まず。この「3,751件」は何の数字?
全国の女性へ「風俗についてどう思いますか?」と聞いた一般人口アンケートではありません。実際に女性求人へ応募した記録です。
検索カテゴリ
n=1,637
何と検索したかを分類。
求人を選んだ理由
n=1,769
応募先を選んだ主な理由を分類。
風俗で働く理由
n=1,785
働く目的を主分類1つに整理。
応募前の質問
n=756
質問内容をテーマ別に分類。
全項目の分母が3,751ではありません。「33%でした」だけではなく、何件中の33%なのかまで書きます。数字って、%だけにすると急に賢そうに見えるので。そこに騙されないようにします。
AT A GLANCE
先に結論。3,751件から見えた7つ
長いページなので、先に全体像だけ。
| テーマ | J.E.T.応募データで目立った結果 |
|---|---|
| 何と検索した? | 「地域+業種」41.7%が最多 |
| なぜその応募先を選んだ? | 「グループ規模」24.0%が最多 |
| なぜ風俗で働く? | 「生活費」33.0%が最多 |
| 応募前に何を聞いた? | 「仕事内容」26.5%が最多 |
| 未経験者は何を聞いた? | 「仕事内容」36.8%が最多 |
| 経験者はなぜ前店を辞めた? | 「稼げない」16.9%と「プライベート」16.8%がほぼ同じ |
| どんな女性が応募した? | 年齢中央値25歳。正社員23.3%、非正社員24.3%、学生13.0% |
「風俗求人=とにかく高収入だけを見て選ぶ女性ばかり」ではありません。ただし、これは日本の女性全体の話ではなく、この応募記録の中での話です。


01 / SEARCH BEHAVIOR
風俗求人を探す女性は、何と検索していた?
検索カテゴリを確認できた1,637件。一番多かったのは「地域+業種」683件、41.7%でした。
「高収入/稼げる」という検索は72件。でも、読み方には注意。
検索自由記述1,747件では「風俗一般」350件、「デリヘル」270件、「メンズエステ/風俗エステ」231件。一方、「高収入/稼げる」に分類された語は72件、約4.1%でした。
でも、ここから「女性の95.9%はお金を重視していない」とは言えません。お金が必要でも検索語が「池袋 デリヘル 求人」だった人はいる。検索語と働く目的は別々に見ます。
実際に検索されていた地域名
※検索自由記述1,747件に含まれる地域語の言及件数。「その地域を希望した人数」ではありません。

02 / WHY THIS SHOP
実際に何を見て、その応募先を選んだ?
応募先を選んだ理由を確認できた1,769件。主な理由を一つに分類しています。
他社アンケートでは、1位が「給料・待遇」。どっちが正しい?
2026年8月更新のガールズヘブン「姫デコ magazine」では、風俗で働く女性約1,400人への調査を紹介し、「お店選びの際に重要視しているポイントは?」の回答900件で、1位を給料・待遇、2位をスタッフの質、3位を求人ページのわかりやすさ・綺麗さとしています。
J.E.T.では「今回この応募先を選んだ主な理由」。ガールズヘブンは「店選びで何を重要視する?」。質問が違います。対象者、回答方法、分類方法も違います。
質問文・対象者・分母・分類が違えば、数字も変わる。二つを平均して「給料は14.6%くらいですね」みたいなことはしません。数学はできていますが、調査としてはかなり怪しい。

03 / WHY WOMEN WORK
なぜ風俗で働こうと思った? 一番多かったのは「生活費」でした
働く理由を確認できた1,785件。自由記述の主な目的を一つに分類しています。
なんというか、かなり生活です。家賃。食費。貯金。奨学金。学費。転職期間。現実。


数字にすると「生活費」。元の言葉はもう少し人間っぽい
「昼職の稼ぎだけでは、お金に余裕がない。」
「転職期間中の生活費。また奨学金の返済も出来れば早く済ましたい。」
「本職が不定期で時間に融通のきく仕事を希望のため」
「貯金 親に生活費を渡さなければならない」
※応募者の自由記述から、個人・店舗を特定できない回答のみ掲載。表記は意味を変えない範囲で整えています。
04 / QUESTIONS BEFORE JOINING
応募する前、女性は何を一番聞いていた?
質問記録がある756件。最多は給与ではなく「仕事内容」でした。
仕事内容・制度・不安解消を合わせると61.0%。「何をする?」「何がNGにできる?」「困った時はどうする?」もかなり聞かれています。
風俗求人側は日給・バック・保証を大きくしがち。でも応募する女性が一番聞いていたのは、「何をするんですか?」でした。自分の身体を使う仕事なのに、仕事内容が「簡単なお仕事です♡」で終わっていたら、簡単かどうかを決めるのは求人側ではありません。

05 / FIRST-TIMERS
未経験の女性だけを見ると、「仕事内容」はさらに増えました
「未経験」と記録されていた342件のうち、質問記録がある185件を分類。
仕事内容 36.8%
68件。基本サービス、接客内容、何をする仕事なのか。
不安解消 24.3%
45件。安全、身バレ、怖さ、初めての不安。
制度 17.3%
32件。シフト、ルール、働き方、お店の仕組み。
給与 13.0%
24件。バック、日払い、実際に受け取るお金。
未経験なら、そりゃそうです。名前は聞いたことがある。でも「実際に自分が何をするか」は別。だから未経験者向け求人は、給料だけ大きくするより、仕事内容を大きくする方がいいと思っています。
「不安がある=向いていない」ではありません
身バレなら写真・勤務地・客層・知人NG・営業SNS。安全なら禁止行為・受付の判断・トラブル時の連絡・NG共有・感染症対策。不安を「気持ちの問題」だけにしない。仕組みで減らせる不安は、仕組みで減らす。

06 / WHY EXPERIENCED WOMEN LEFT
経験者は、なぜ前のお店を辞めた?
前店退店理由の記録1,658件から、未経験342件と理由記載なし200件を除外。明確な退店理由がある1,116件を分母にしています。
「稼げない」16.9%と「プライベート」16.8%が、ほぼ同じ。 風俗を辞める理由は、収入だけではありません。
外部アンケートでは「お金45%」。また数字が違います
バニラボが2025年に、風俗で働いている・働いていた女性40人へ行ったアンケートでは、退店理由は「お金45%」「人間関係25%」「ステップアップ12.5%」「卒業・目標達成12.5%」でした。
J.E.T.の1,116件とは数字が違います。人数も、分類も違う。J.E.T.ではスタッフ、客トラブル、仕事内容、身バレ、地理的都合などを分けています。だから、外部データと違う時に、自社に都合のいい方だけ残すのはやめます。
バニラボ|みんなの退店理由と辞め方現役・元風俗女性40人へのアンケート。J.E.T.とは母数・分類が異なる比較材料です。
07 / WHO APPLIES
風俗求人へ応募する女性の年齢と本職。「学生が中心」と思うと、けっこうズレます
年齢分布
| 年代 | 件数 | 18歳以上有効記録内 |
|---|---|---|
| 18–19 | 265件 | 7.7% |
| 20–24 | 1,341件 | 38.8% |
| 25–29 | 1,042件 | 30.2% |
| 30–34 | 452件 | 13.1% |
| 35–39 | 219件 | 6.3% |
| 40+ | 133件 | 3.9% |
中央値25歳。20〜29歳は有効年齢記録の69.0%。
本職
正社員408件。学生227件。 昼は普通に会社へ行き、仕事後や休日だけ働きたい女性もいます。


会社員と学生では、同じ求人を見ても気になるところが違う。会社員なら会社バレ、本業後の移動、終電、営業連絡。学生なら授業、試験、学費、家族への説明。女性求人の「女の子」を一種類の人物として書かない方がいい。数字を見ると、本当にそう思います。
OUTSIDE THE APPLICATION FORM
困りごとは、求人選びの時点だけではありません
自社の応募データだけで終わらせず、夜職・性風俗で働く人を支援する外部の情報も見ます。
NPO法人風テラスの2024年年間レポートでは、のべ4,939件の相談があり、メンタル、店舗トラブル、生活困窮・家賃滞納、借金、誹謗中傷・身バレなど、相談内容が多岐にわたっています。
NPO法人風テラス|夜職で働く女性の不安に寄り添う相談窓口
店・客とのトラブル、借金、家賃、メンタル、税金、身バレなど、相談できるテーマを紹介する公式動画です。
The Japan Reporter|夜の街で働く女性を取り巻く問題
風テラス理事長の徳田玲亜弁護士が、貧困、雇用、医療的サポート、キャリア形成などの観点からコメントした取材動画です。

CHECK THE AD ITSELF
求人広告を見る時、数字と一緒に確認してほしいこと
厚生労働省は、インターネットやX等のSNSを含む募集広告について、虚偽または誤解を生じさせる表示を禁止し、募集主の氏名・名称、住所、連絡先、業務内容、就業場所、賃金の表示が必要と案内しています。
誰が募集している?
募集主の名称、住所、連絡先を確認。
何をする? どこで?
業務内容と実際の就業場所を確認。
いくら? 条件は?
賃金だけでなく、表示額の条件も確認。
「日給10万円!」の文字サイズだけ比べるのではなく、その横に誰が募集してる? 何をする? どこで働く? いくら? 連絡先は?まであるかを見る。J.E.T.にも、同じ基準を向けてください。
厚生労働省|労働者の募集広告の表示について募集広告の6情報、虚偽・誤解を生じさせる表示の禁止などを確認できます。WHAT THE DATA CANNOT PROVE
3,751件あるからといって、証明できないことがあります
数字が多いと、急に何でも分かった気になります。危ないです。
日本の女性全体の調査ではありません
J.E.T.などの女性求人へ実際に応募した記録です。応募しなかった女性は含まれません。
風俗業界全体の割合でもありません
応募経路、地域、媒体、グループの認知、募集内容による偏りがあります。
全員に同じ質問をしていません
全応募3,751件、検索カテゴリ1,637件、働く理由1,785件、質問756件。未回答を「該当なし」にしていません。
自由記述は人が意味で分類しています
「家賃や食費」「日々の生活が苦しい」などを生活費へまとめるように、分類には判断が入ります。
相関と因果は違います
「プライベート16.8%」は、風俗をすると私生活が壊れる確率ではありません。
9月は7日までです
対象期間は2026年4月1日〜9月7日。9月だけ月途中なので、月別件数の単純比較には向きません。
他社データと結果が違っても、消しません
ガールズヘブンでは「給料・待遇」が店選び1位。J.E.T.では今回の応募先選択理由でグループ規模24.0%が1位。バニラボ40人調査では退店理由「お金」45%。J.E.T.1,116件では「稼げない」16.9%、「プライベート」16.8%。
違います。だからこそ、面白い。 母集団、質問、分類、時期が違う。自分たちに都合のいい数字だけ拾わず、その違いごと残します。

HOW TO USE THIS PAGE
じゃあ、風俗求人を探す女性は、このデータをどう使えばいい?
平均に合わせる必要はありません。「中央値25歳だから25歳が向いている」でもない。「生活費が1位だから生活費目的じゃないと変」でもない。「グループ規模が1位だから大手を選べ」でもない。
仕事内容が質問1位だった
→ 私も仕事内容を聞いていい。
スタッフ理由で辞めた人がいる
→ 面接でスタッフの対応も見る。
地理的都合で辞めた人がいる
→ バックだけでなく通勤も計算する。
身バレで辞めた人がいる
→ 顔写真・客層・勤務地・SNSを確認する。
データが答えを決めるのではなく、自分が質問する材料を増やす。 それが一番いいと思います。

METHODOLOGY & PRIVACY
集計方法とプライバシー。ここを省くと、ただの「それっぽい数字」になります
対象期間
2026年4月1日〜2026年9月7日。
集計単位
回答者または応募記録ベース。項目ごとに回答数が異なります。
自由記述の分類
表記揺れや類似表現を、意味ベースで主カテゴリへ整理。
個人情報
氏名、連絡先、学校、勤務先、住所、SNSなどを公開しません。
店舗名・トラブル記述
特定店舗が分かる原文は公開せず、匿名カテゴリのみ集計。
生データ
本人・第三者の特定防止のため、応募者単位の原票は公開しません。
更新する時も、同じルールで。同じ定義・分母を使える項目は比較できる形で更新し、分類定義を変えた場合は明記します。
分析対象期間:2026年4月1日〜9月7日|ページ更新:2026年10月15日
Q&A
この3,751件のデータについて、先に答えておきます
3,751件は3,751人という意味ですか?
このデータは日本の風俗嬢全体を代表していますか?
なぜ項目によって1,637件、1,785件、756件など分母が違うのですか?
風俗で働く理由で一番多かったのは何ですか?
応募前に一番多かった質問は何ですか?
未経験の女性は何を一番質問していますか?
前のお店を辞めた理由で多かったものは何ですか?
風俗求人へ応募する人は何歳くらいですか?
他社調査と結果が違うのはなぜですか?
生データを全部公開できますか?
ONE LAST THING
数字を見ても、あなたまで「平均」にならなくていい
年齢中央値25歳。生活費33.0%。仕事内容26.5%。地域+業種41.7%。稼げない16.9%。
数字は、きれいです。一行で説明できる。でも、実際の応募者は一行では説明できません。
25歳じゃなくてもいい。生活費目的じゃなくてもいい。給料が一番大事でもいい。身バレが一番大事でもいい。仕事内容が無理なら、応募しなくていい。
このページの数字は、「あなたもこうしてください」のためではありません。
「他の女性はこんなところを見ていた。じゃあ私は何を確認しよう?」
そのためです。データって、人を平均に押し込むために使うより、質問を増やすために使った方がいい。J.E.T.では、そう考えています。

数字を見たあとで、聞きたいことがあれば
応募じゃなくて、質問だけでも大丈夫です
お給料、仕事内容、身バレ、シフト。データを読んで「自分の場合はどうなんだろう」と思ったところだけ聞いてください。数字があるからといって、あなたまで平均に合わせる必要はありません。

SOCIAL POSTS ARE NOT SURVEYS
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Mama CashによるInternational Sex Workers' Rights Dayの公開投稿。日本の法制度を説明する資料ではありません。給与以外に安全・自律・権利という論点があることを見る海外の参考例です。